ガザ全域に攻撃、51人死亡か イスラエルは支援拠点への発砲を否定

(VOVWORLD) - ガザ地区全域への攻撃によって、過去24時間で51人が死亡し、500人が負傷したということです。
ガザ全域に攻撃、51人死亡か イスラエルは支援拠点への発砲を否定 - ảnh 1イスラエル国防軍が2025年6月2日に公開したガザ地区での作戦の様子(写真:イスラエル国防軍)

パレスチナ自治区ガザの保健省によりますと、アメリカに拠点を置く人道団体が運営する援助物資の配給拠点付近でイスラエル軍の攻撃があり、少なくとも3人が死亡し、数十人が負傷したとしています。ガザ地区全域への攻撃によって、過去24時間で51人が死亡し、500人が負傷したということです。

イスラエル軍は、死傷者が出たとの報告について認識しており、徹底的に調査中だとしています。軍の声明によりますと、南部ラファで部隊が「複数の容疑者が接近するのを阻止するため」、警告射撃を行ったとし、事件は援助物資の配給場所から約1キロ離れた地点で発生したと説明しています。

アメリカが支援する民間の人道支援団体「ガザ人道財団(GHF)」は、配給拠点やその周辺で死者や負傷者は確認されておらず、1日の配給活動も問題なく行われたと発表しました。また、死傷者発生の報道については、イスラム組織ハマスによるねつ造だと主張しています。GHFによりますと、活動開始から2日までに配布された食糧は約600万食に上るということです。

ロイター通信は、現時点で何が起きたのかを独自に確認することはできていません。

一方、ガザ保健省によりますと、ラファの別の食料配給所付近でも1日にイスラエル軍の銃撃があり、31人が死亡、169人が負傷したとしています。

国連のグテレス事務総長は2日、この事件に「愕然としている」と述べ、独立した調査を求めました。

イスラエル軍は、援助物資を求めて集まった人々に発砲したことを否定しています。ただし、別の声明では、1日にガザ地区で地上作戦を拡大し、武装勢力の構成員を殺害したほか、地上および地下の兵器貯蔵施設や軍事インフラを解体したと発表しています。(ロイター)

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