ガザ地区への攻撃再開から1か月 1700人近い住民死亡

(VOVWORLD) -イスラエル軍が停戦協議の行き詰まりからパレスチナのガザ地区への攻撃を再開して、18日で1か月となります。

この1か月で1700人近い住民が死亡し、支援物資の搬入も停止されていることで、人道状況の悪化に歯止めがかからない事態となっています。

ガザ地区では先月1日、イスラエルとイスラム組織ハマスが第1段階として合意した6週間の停戦の期限を迎え、その後の協議の行き詰まりからイスラエル軍が攻撃を再開してから18日で1か月となります。

イスラエル軍はこの1か月でハマスの政治部門の幹部を10人以上殺害したとしているほか、南部ラファを包囲して地上部隊による作戦を続けていてハマスへの圧力を強めています。

一方、ガザ地区の保健当局は17日、イスラエル軍が攻撃を再開してからの死者が1691人にのぼったと発表しました。

また、国連は攻撃の再開でおよそ50万人がさらなる避難を余儀なくされたとしています。

さらに先月2日から、食料など人道支援物資の搬入が停止されていることから栄養失調の住民も増えているとしていて、人道状況の悪化に歯止めがかからない事態となっています。

停戦に向けた協議では、イスラエル側が人質10人の解放と引き換えに45日間の停戦を目指す新たな案を示したとされていますが、恒久的な停戦を求めるハマス側との立場の隔たりは依然大きく、進展するかどうかは見通せない状況です。(NHK)

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