ガザ地区停戦協議“イスラエル 一部部隊の再配置提案” 米報道
(VOVWORLD) -ガザ地区での停戦に向けた協議をめぐって、アメリカのメディアなどはイスラエル側がガザ地区南部の戦略的要衝から離れた場所に一部の部隊を配置する案を提示したと報じました。ただ、イスラム組織ハマスの要求とは隔たりが大きく、協議の行方は不透明です。
パレスチナのガザ地区での停戦や人質の解放に向けた協議について、アメリカのメディアなどは22日、仲介国エジプトにイスラエルとアメリカの当局者が到着し、エジプト側との協議を始めたと伝えていました。
アメリカのニュースサイトアクシオスは23日、今回の協議でイスラエル側はアメリカのバイデン大統領の要請に応じる形で、ガザ地区南部にあるエジプトとの境界地帯の戦略的要衝「フィラデルフィ回廊」に展開する部隊の一部を一定程度、離れた場所に配置する案を示したと報じました。
また、仲介国のエジプトはイスラエル側の提案をハマス側に伝えることを了承したということです。
アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は23日、記者団に対し「建設的な議論が行われた。協議は前進している」と述べ、前日の協議を振り返った上で「ハマスが協議に参加する必要があり、詳細を詰めるという本題に入らなければならない」と述べ、週末にかけて協議が続く見通しを明らかにしました。
ただ、イスラエル軍のガザ地区からの完全撤退を求めているハマス側の要求からは隔たりが大きいだけに、協議の行方は不透明です。(NHK)