「サイバー本部」トップを首相に セキュリティ戦略、年内に策定へ 日本
(VOVWORLD) - 日本政府は1日、サイバー施策を総括する「サイバーセキュリティ戦略本部」の会合を総理大臣官邸で開きました。本部のトップをこれまでの官房長官から首相に格上げし、体制を強化しました。
(写真:REUTERS/Dado Ruvic) |
石破茂首相は会合で「サイバー空間を巡る脅威は、国民の安全・安心、公正な経済活動、国家安全保障に深刻な影響を及ぼす」と述べ、強い危機感を示しました。その上で、「サイバーセキュリティ戦略」を年内に策定する方針を確認しました。
また、戦略本部の改編にあわせて、新たな事務局組織「国家サイバー統括室」が1日付で設置されました。
会合には、平将明サイバー安全保障担当大臣や坂井学国家公安委員長らが出席しました。首相は出席者に対し、対策を徹底するよう指示しました。
今回の改編は、サイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」の導入を柱とした関連法に基づくもので、政府は2027年の全面導入に向けて体制整備を本格化させています。
会合では、(1)サイバー脅威の抑止・防止、(2)サイバーセキュリティーの向上、(3)人材・技術の基盤形成、の3点を柱とする施策の方向性についても確認されました。(共同通信)