ジブラルタル境界閉鎖せず=英EU離脱後も-スペイン
(写真: AFP)
【AFP=時事】スペインのダスティス外相は、イベリア半島南端にある英領ジブラルタルについて、英国が欧州連合(EU)を離脱した後も「境界を閉じるつもりはない」と表明しました。2日付のスペイン紙エルパイスに掲載されたインタビューで述べました。
ジブラルタルでは周辺のスペイン人住民約1万人が働いており、毎日境界を通って通勤しています。外相は「ジブラルタルで仕事を続けられる」と約束しました。
18世紀初頭のスペイン継承戦争後、1713年のユトレヒト条約でジブラルタルは英領となりましたが、スペインは固有の領土として返還を要求。フランコ独裁時代の1969年には境界閉鎖に踏み切りました。86年のスペインEU加盟の前年、渋々開放に応じた経緯があり、英国のEU離脱後、元に戻る事態を周辺住民は恐れています。