タイ 新首相にタクシン元首相次女のペートンタン氏 選出

(VOVWORLD) -タイの憲法裁判所が14日、現職の首相の解職を命じ失職したことを受け、議会で新たな首相を決める投票が行われ、最大与党「タイ貢献党」の党首でタクシン元首相の次女、ペートンタン氏が選出されました。
タイ 新首相にタクシン元首相次女のペートンタン氏 選出 - ảnh 1(写真:Twitter)
タイでは14日、憲法裁判所が閣僚の人事をめぐり、首相のセター氏の解職を命じる判断を示し、現職の首相が失職する事態となりました。

これを受け、16日議会下院で首相指名の投票が行われ、タクシン元首相派の最大与党「タイ貢献党」のペートンタン氏が必要な過半数の支持を得て、新たな首相に選出されました。

一方、先週解党に追い込まれた民主派の最大政党を引き継いだ「民衆党」は反対に回りました。ペートンタン氏は1986年生まれの37歳。去年から「タイ貢献党」の党首を務めています。

セター前首相の失職の背景には、去年15年ぶりに帰国し政治的な影響力を強めるタクシン元首相に対し、軍に近い保守派の反発があるという見方が出ていますが、タクシン元首相派と保守派の連立政権は維持されることとなり、16日の投票でも連立与党の議員はペートンタン氏に投票しました。

ただ、保守派によるタクシン元首相派へのけん制は今後も続くとみられていてペートンタン氏は難しい政権運営を迫られることになります。(NHK)

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