チン首相「自立した国際統合を」

(VOVWORLD) - ファム・ミン・チン首相は8日午後、ハノイで開催された「地方でのFTA自由貿易協定実施評価指標」の発表式に出席しました。政府本部で行われたこの式典は、全国63の省・市にもオンラインで同時中継されました。
チン首相「自立した国際統合を」 - ảnh 1式典の出席者による記念写真

式典で演説したチン首相は、ベトナムの国際統合の姿勢について明確なメッセージを発信しました。「ベトナムは世界に追いつき、共に歩み、さらに前進するために国際統合を進めているが、それは何が何でも進めるものではない」と強調し、相互利益とリスク共有に基づいた協力関係の構築を訴えました。チン首相は次のように語りました。

(テープ)

「私たちは善意と協力の精神を持ってベトナムを訪れるすべてのパートナーを歓迎します。互いの発展を通じて、各国の国民に幸福と豊かさをもたらすことが目的です。一方で依存を伴う統合は絶対に受け入れられません。私たちは自らの手と頭脳、国土と海洋資源を活かし、ベトナム人の核心的価値観と団結を重んじる数千年の文化的伝統に基づいて前進すべきです。もちろん、国際的な友人からの支援は尊重し、感謝しています」

チン首相は、FTAがベトナムと世界をつなぐ重要な架け橋であり、経済をグローバルスタンダードに近づける手段であると位置づけました。「FTAは国内改革を促し、商品・サービス市場を拡大し、経済競争力を高める原動力となる」と述べ、FTAの効果的な活用が国の成長維持と国際的地位向上の鍵であると指摘しました。

最後にチン首相は、政府の今後の方針として、既存のFTAからの利益を最大化する取り組みを強化するとともに、国際的な約束の履行の質を高め、新たな市場開拓や潜在的なパートナーとの新規FTA締結を進め、市場とサプライチェーンの多様化を実現していく考えを示しました。

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