「デルタクロン株」は実験室汚染の可能性 専門家

(VOVWORLD) - 専門家らは、インターネットを中心に流れる新型コロナに関する偽情報に積極的に対処しています。

キプロスの実験室で見つかったとされる新型コロナウイルス「デルタ株」と「オミクロン株」の特徴を併せ持つ変異株「デルタクロン株」について、専門家らは10日、実験室汚染によるものである可能性が高く、新たな変異株ではないと述べました。キプロスメディアは8日、デルタクロン株が見つかったと報じました。

イギリス・インペリアル・カレッジ・ロンドン感染症疫学教室のウイルス学者トム・ピーコック氏は9日、「複数の大手メディアが報じたキプロスの『デルタクロン株』は、明らかに汚染によるものとみられる」とツイッターに投稿しました。

イギリス・ウエルカム・サンガー研究所で新型コロナのゲノム解析を主導するジェフリー・バレット氏は10日、「デルタ株とオミクロン株の生物学的組み換え体ではないのはほぼ確実だ」と述べました。

専門家らは、インターネットを中心に流れる新型コロナに関する偽情報に積極的に対処しています。

インフルエンザと新型コロナが合体した「フルロナ」または「フルロネ」と呼ばれるウイルスが発生したとの未確認情報が先週出ましたが、WHO=世界保健機関が10日、否定しました。

WHOの感染症疫学者マリア・バンケルコフ氏は「デルタクロンやフルロナ、フルロネといった言葉を使わないで」とツイートしました。「こうした言葉はウイルスや変異株の合体を意味するが、そうしたことは起きていない」と述べました。

インフルエンザと新型コロナの同時感染はあり得ますが、合体はあり得ません。(AFP通信)

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