トランプ大統領 マスク氏へ不満表明 減税批判で関係冷え込む

(VOVWORLD) -アメリカのトランプ大統領は、重要政策として掲げる減税策を盛り込んだ法案を批判している、実業家のイーロン・マスク氏への不満を表明しました。先月末までトランプ政権で要職を務めていたマスク氏との関係が急速に冷え込んでいます。
トランプ大統領は自身が重要政策として掲げる減税策を盛り込んだ法案を可決するよう連邦議会に求めていますが、先月30日まで「特別政府職員」という立場で政府支出の削減などを進めてきた実業家のイーロン・マスク氏は3日、「財政赤字をさらに激増させ国民に耐え難いほどの借金を背負わせることになる」などとSNSに投稿し、批判しました。

これについて、トランプ大統領は5日、「とても失望している。マスク氏は法案の内幕を知っていたからだ」と述べたうえで、法案でEV=電気自動車に対する支援策が削減されることに、電気自動車メーカーを経営するマスク氏が不満を持っているとの認識を示しました。

そして「私とマスク氏はすばらしい関係だったが、この先、そうでいられるかはわからない」と述べて不満を表明しました。

これに対してマスク氏は、SNSに再度投稿し、法案は自身には示されていなかったと反論したうえで「大きくて、醜い法案は財政赤字を増やす」と重ねて批判しました。

法案をめぐる意見対立から、トランプ大統領と、政権で要職を務めていたマスク氏の関係が急速に冷え込んでいます。(NHK)

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