トルコ大統領、EU加盟の是非問う国民投票を示唆

【AFP】トルコの大統領権限を強化する憲法改正が国民投票で承認されたことを受け、レジェプ・タイップ・エルドアン大統領は17日、長く行き詰まっている欧州連合(EU)への加盟交渉継続の是非を問う国民投票の実施を示唆しました。

エルドアン大統領は、首都アンカラの大統領宮殿前に集まった支持者らを前に、トルコがかねてEU加盟を目指して尽力してきたことに言及し、「54年間、EUはその門前でわが国に何を強いてきたか? 待つことだ!」と語気を強めました。

EU首脳らが示した、加盟交渉の凍結も辞さない姿勢に反発し、「われわれは腰を据えて話し合い、それ(EU加盟交渉継続)に関する国民投票を実施することもできる!」と表明しました。

その上でエルドアン氏は、こうした国民投票を、昨年に英国が実施したEU離脱の是非をめぐる投票になぞらえました。英国の国民投票では、今回のトルコの国民投票と同じような小差でEU離脱が決まりました。

またエルドアン氏は同じ演説の中で、死刑制度を復活させる法案が自身に提出されれば、承認する意向を表明しました。必要に応じて、死刑に関する国民投票を行うことも可能だと話しました。

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