[ロイター] -IMF=国際通貨基金は24日、ドルが過大評価される一方、人民元は基礎的条件に沿っているとの認識を示しました。
(写真:AFP/TTXVN) |
年次の「対外部門の安定性に関する報告書」で見解を明らかにしました。世界の経常収支の約半分が過剰で、成長リスクや貿易摩擦に拍車をかけているとも指摘しました。経常赤字・黒字が先進国により集中していると分析しました。
報告書は、指標やIMFスタッフ予想(6月22日時点)に基づき取りまとめました。中国の経常黒字は昨年やや増えて、GDP=国内総生産比1.7%に達したとみられ、過剰収支国の1つと指摘しました。ドイツや韓国、オランダ、スウェーデン、シンガポールなども過剰黒字国としました。
一方、アメリカやイギリス、トルコ、アルゼンチンなどは過剰赤字国としました。
ドルについては、中期の基礎的条件が正当化する水準と比べ8─16%過大評価されたとの推計を示しました。
円は中期の基礎的条件におおむね一致するとしました。