ハイチで新たな暫定首相が就任 治安悪化の中、政権移行に向けて
(VOVWORLD) - ハイチでは大統領が暗殺されており、現在は大統領が不在です。評議会は新しい大統領が2026年2月までに選挙で決定されるまでの間、権限を保持します。
ハイチのアリエル・アンリ首相=AFP/TTXVN |
ハイチで治安情勢が悪化する中、25日に政権移行に向けた評議会が正式に発足し、アンリ首相の辞任を承認しました。後任の暫定首相には、アンリ政権で経済・財務相を務めていたミシェル・パトリック・ボワベール氏が就任しました。この情報はAP通信などによって報じられました。
ハイチでは大統領が暗殺されており、現在は大統領が不在です。評議会は新しい大統領が2026年2月までに選挙で決定されるまでの間、権限を保持します。この間、治安回復や選挙の実施、政治や経済の安定など、多くの課題に取り組むことが求められます。
カリブ海諸国の地域共同体「カリブ共同体」(カリコム)は、今年3月11日に評議会の設置を決定しました。アンリ首相は同日、辞意を表明しました。
ハイチでは、21年にモイーズ大統領が武装集団に暗殺された後、政情不安が急速に拡大しています。首都ポルトープランスの8割がギャングに支配され、経済や物流が混乱しています。国連によりますと、人口の約半数にあたる約500万人が深刻な食料不安に直面しています。(日本経済新聞)