負傷者の搬送=AP
(NHK)パキスタンの南西部バロチスタン州にあるイスラム教の神秘主義、スーフィズムを信じる人たちの宗教施設で、12日に大きな爆発がありました。
現地の行政当局によりますと、この爆発で少なくとも43人が死亡し、100人以上がけがをしたということで、治安当局は、何者かが身につけた爆弾を爆発させた自爆テロ事件と見て調べています。
地元のメディアによりますと、この宗教施設にはパキスタンだけでなく、隣国イランからも、スーフィズムを信じる人々が巡礼に訪れるということです。
事件のあと、過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのあるアマーク通信が「ISの戦闘員がバロチスタンにある宗教施設を狙って自爆攻撃を行った」として、ISの犯行だと伝えました。
パキスタン南西部では先月、警察学校が武装グループに襲撃されて警察官など60人以上が死亡し、アマーク通信がISの犯行だと伝えていて、今回の爆発についても、治安当局がISの関与を含め詳しく調ているものと見られます。