パレスチナ アッバス議長 和平問題解決へ国際会議開催求める
(VOVWORLD) -パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は国連総会のビデオ演説で、イスラエルとアラブ諸国の一部が国交正常化で合意したことを非難するとともに、和平問題の解決に向けた国際会議を来年の早い時期に開催するよう呼びかけました。
パレスチナ大統領(写真:AFP/TTXVN) |
パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長は25日、オンラインで行われている国連総会でビデオ演説しました。
このなかでアッバス議長は、トランプ大統領がことし1月に示したイスラエル寄りの中東和平案を改めて拒否するとともに、UAE=アラブ首長国連邦およびバーレーンが、イスラエルと国交正常化で合意したことを非難しました。
そのうえで和平問題の解決に向けて、アメリカと国連、EU=ヨーロッパ連合とロシアの4者のほか、関係国を交えた国際会議を来年の早い時期に開催するよう国連のグテーレス事務総長に呼びかけました。
そして、「国際法に基づいて、真の和平プロセスを開始する権限が与えられるべきだ」と述べイスラエルによる占領問題などの解決に向けて協力を求めました。
アメリカのトランプ政権がイスラエル寄りの立場をとり、パレスチナの後ろ盾となってきたアラブ諸国のイスラエルとの関係改善も進む中で、パレスチナとしては、アメリカ以外の国も参加する会議の開催を求めることで国際社会に支援を訴えるねらいがあるものと見られます。(NHK)