バングラデシュでは雨季を迎えて大雨が降り続き、地滑りが相次いで、これまでに120人以上が死亡し、軍が出動して救助活動を急いでいますが、連絡が取れない地域も多く、被害がさらに広がるおそれも出ています。
地滑りが発生した地域には軍が出動して対応にあたっている=Getty |
バングラデシュでは、先月末から断続的に降り続いている大雨の影響で、南部を中心に地盤が緩んでいて、12日から13日にかけて地滑りが相次いで発生しました。
地元の当局などによりますと、南部のランガマティで多くの民家が土砂に押しつぶされるなどして98人が死亡したほか、南部のチッタゴン近郊でも23人が地滑りに巻き込まれるなど、犠牲者の数はこれまでに合わせて127人に上っています。
地滑りが発生した地域には軍が出動して対応にあたっていますが、救助活動中に再び地滑りが発生して、軍の兵士が巻き込まれたという情報があるほか、道路が寸断され連絡が取れず、被害の正確な状況がわからない地域も多く、被害がさらに広がるおそれも出ています。
雨季を迎えているバングラデシュでは、当面、大雨が続くと見られることから、当局は住民に対して早めの避難を呼びかけています。(NHK)