バングラデシュ暫定政権が発足 ユヌス氏トップ、学生もメンバーに
(VOVWORLD) - 暫定政権のメンバーには、デモを主導した学生リーダー2人のほか、大学教授、人権活動家、イスラム学者、少数民族関係者らが加わりました。
2024年8月8日、バングラデシュの首都ダッカで、ムハマド・ユヌス氏の暫定政権トップ就任宣誓が、シャハブディン大統領の立ち会いのもと行われた(写真:ロイター) |
反政府デモの末、ハシナ前首相が辞任したバングラデシュで8日夜、暫定政権が発足しました。政権を率いる最高顧問にはノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏が就任しました。政権崩壊後もハシナ氏支持者らへの暴力行為が続く中、情勢の安定化が求められています。
首都ダッカの大統領公邸で開かれた宣誓式で、ユヌス氏は「独裁政権は終わった。民主主義や人権、表現の自由が党派に関係なく享受されることが我々の目標だ」と語りました。暫定政権のメンバーには、デモを主導した学生リーダー2人のほか、大学教授、人権活動家、イスラム学者、少数民族関係者らが加わりました。
今月5日のハシナ氏退陣後、大規模なデモは収まりましたが、国内各地でハシナ氏が率いた前与党アワミ連盟(AL)関係者や、少数派ヒンドゥー教徒への襲撃が続いていると伝えられています。
ハシナ氏との関係が深く、バングラデシュから脱出した同氏を保護しているインドのモディ首相は8日、X(旧ツイッター)でユヌス氏の就任に祝意を示し、「ヒンドゥー教徒や全ての少数民族の保護と早期の正常化を望む」と述べました。(朝日新聞)