フック首相、ASEANサミットの開会式に出席


29日、フィリピンの首都マニラで、第30回ASEAN首脳会議の開幕式が行われ、グエン・スアン・フック首相らが参加しました。

席上、主催国のドゥテルテ大統領はASEAN加盟諸国に対し、「それぞれの国の独立を尊重するよう」呼びかけ、「相手国の利益を尊重することは良い結果をもたらす。内政不干渉という原則を維持する中で、対話は効果的な問題可決策である」と強調しました。


フック首相、ASEANサミットの開会式に出席 - ảnh 1
(写真:TTXVN)


同日、フック首相とASEAN緒国の首脳らは全体会議を行い、ASEAN共同体構築の強化策について意見交換をしました。

会議で発言にたったフック首相は、ASEAN輪番議長国を努めているフィリピンが提出した優先課題に賛同し、「これらは域内の団結や、ASEANの中核的な役割の発揮に役立つ」と評価しました。また、首相は、「実質的な協力のために、ASEANは国民を中心にする国民の利益の確保や、ASEANの活動の効果向上、域内外の協力の強化といった3つの任務を遂行する必要がある」と訴えました。

同日午後、ASEANの首脳らは、AIPA=ASEAN議員会議や、ASEAN青年の代表との会合も行いました。同日午後、第30回ASEAN首脳会議は、ASEAN2025ビジョンに関する宣言を発表し、閉幕しました。さらに、輪番議長国を努めるフィリピンのドゥテルテ大統領は議長声明を発表しました。

これに先立ち、28日、フック首相は、マレーシア首相と会見しました。両首相は、貿易や、投資、石油ガス、海洋協力、及び、海賊対策を目指す軍事協力を強化することや、2020年をめどに両国間の貿易額を200億ドルにするために取り組むことなどで一致しました。

マレーシア側は、イスラム教信者向けの食品加工分野でベトナムと協力し、ベトナム人労働者の受け入れを強化することを公約しました。また、双方は、領海紛争を始め戦略的問題解決のためにASEANの中核的役割を支持し、COC=海上行動規範の早期制定へ向けて、緊密に連携していくと再確認しました。

同日、フック首相はミャンマー代表団のアウン・サン・スー・チー団長と会見しました。両者は貿易や、投資、交通、金融、教育、農業、国防などの分野での協力に関する合意書の締結を促進することで一致しました。

 

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