プーチン大統領 ロシア領からウクライナ軍の撃退を指示
(VOVWORLD) - ウクライナ軍による越境攻撃が続く中、ロシアのプーチン大統領は12日、政権幹部らとの会議でウクライナ軍をロシア領から撃退するよう指示を出しました。
2024年8月12日に行われたロシアのプーチン大統領と政権幹部らとの会議の様子(写真:ロイター) |
ウクライナと国境を接するロシア西部のクルスク州では、ウクライナ軍がロシアによる軍事侵攻以降、最大規模となる越境攻撃を続けています。
ウクライナのメディアは12日、ウクライナ軍の兵士が国境から4キロの地点にあるクルスク州内の集落で、建物からロシア国旗を取り外す様子だとする映像を公開しました。
プーチン大統領は、12日、安全保障を担当する政権幹部やウクライナと国境を接する3つの州の知事らと会議を開き、この中でクルスク州のスミルノフ知事代行は州内でこれまでに12人が死亡し、121人がけがをしたと明らかにしました。
また、ウクライナ軍は国境から12キロの地点まで進み、州内の28の集落がウクライナ軍の支配下にあり、これまでにあわせて12万1000人が避難したと報告しました。
隣接するベルゴロド州の知事も国境沿いの一部の地区から、およそ1万人が避難したと報告しました。
プーチン大統領は「国防省の任務は敵をわれわれの領土から追い出し、国境を確実に守ることだ」と述べ、ウクライナ軍をロシア領から撃退するよう指示を出しました。
また、ウクライナ側のねらいについて「敵は将来の交渉を有利にしようとしているようだ」と述べました。
さらにウクライナ側はロシア国民をおびえさせ、結束を破壊することをねらっているとしたうえで、「敵は間違いなく相応の報いを受けるし、われわれの目的は間違いなく達成される」と強調しました。(NHK)