ベトナム 来年は科学技術で「画期的行動」へ トー・ラム書記長が方針
(VOVWORLD) - ベトナム共産党のトー・ラム書記長は25日、科学技術とデジタル変革に関する重要会議を開き、来年2026年を「画期的行動の年」とする方針を打ち出しました。
会議の様子 |
会議には、ファム・ミン・チン首相とチャン・カム・トゥ党中央書記局常務が出席しました。トー・ラム書記長は、科学技術とイノベーション、デジタル変革が、今後の国家発展の基盤であり中核だと強調しました。
そのうえで、来年のスローガンを「画期的行動、成果の波及」と定め、各省庁や地方政府に7つの指導方針を示しました。
具体的には、デジタル変革の加速、行政改革の推進、地方政府の効率的運営、オンライン公共サービスの拡大などを求めています。トー・ラム書記長は次のように語りました。
(テープ)
「戦略的な技術分野に資源を集中させます。国と大学、企業が緊密に連携し、イノベーションを推進する。ハイテクパークやスマートシティの整備を優先します。そして、国が率先して新しい技術やサービスを採用する。政府自らが最初の顧客となることで、研究成果が市場に出る道筋をつくるのです」
一方で、投資の無駄を徹底的に防ぎ、限られた資源と機会を有効活用するよう強調しました。
制度面では、既存の法令や政策を見直し、科学技術発展の障壁となっている部分を改善することを指示。制度そのものを「競争優位性」に変え、経済・社会の発展と国民生活の向上につなげるよう求めました。
さらに、情報セキュリティやサイバーセキュリティ、いわゆる「デジタル主権」の確保も重要課題に挙げています。