ベトナム、EUにとって地域の最重要パートナーの一つ
(VOVWORLD) - ソン副首相は、ベトナムが違法・無報告・無規制(IUU)漁業の防止・根絶に取り組んできた成果を紹介し、EUに対し「IUUイエローカード」の早期撤廃を要請しました。
10月9日から10日にかけてベルギー・ブリュッセルで開催された第2回「グローバル・ゲートウェイ・フォーラム」に出席したブイ・タイン・ソン副首相は、9日、欧州連合(EU)の対外行動庁(EEAS)本部で、欧州委員会(EC)副委員長でありEU外務・安全保障政策上級代表を務めるカヤ・カッラス氏と会見しました。
カヤ・カッラス氏(右)と握手するブイ・タイン・ソン副首相(写真:ベトナム外務省) |
会見でソン副首相は、ベトナムがEUの世界的な役割を重視し、「グローバル・ゲートウェイ構想」を含むEUの諸イニシアチブを支持していると強調しました。また、経済・貿易・投資分野の協力はベトナム・EU関係の柱であると述べ、EUに対し、加盟各国が「ベトナム・EU投資保護協定(EVIPA)」の批准手続きを早期に完了し、欧州企業のベトナムへの主要投資プロジェクト参入を促進するよう要請しました。さらに、EUの支援を通じて、ベトナムの海洋経済の発展、漁業者や企業の能力強化、責任ある漁業モデルへの転換、生物多様性と海洋資源の保護を進めたいと述べました。
また、ソン副首相は、ベトナムが違法・無報告・無規制(IUU)漁業の防止・根絶に取り組んできた成果を紹介し、EUに対し「IUUイエローカード」の早期撤廃を要請しました。これにより、持続可能な漁業をはじめとする海洋経済分野での協力促進を期待する考えを示しました。
一方、カヤ・カッラス副委員長は、ベトナムがEUにとって地域における最も重要なパートナーの一つであると強調し、双方が包括的な戦略的パートナーシップへの関係格上げを目指す中で、経済発展に資する分野での協力をさらに拡大したいと述べました。
カッラス氏はまた、ベトナムのIUU対策における顕著な進展を評価し、欧州委員会が2025年11月にIUU問題に関する調査団をベトナムに派遣する予定であることを明らかにしました。