ベトナムの大陸棚外側限界延長申請書の提出に対する外務省声明
(VOVWORLD) - 外務省の声明は、「ベトナムは、ホアンサとチュオンサの両群島に対する主権が、国際法と1982年の国連海洋条約に合致していることを再確認する」と強調しています。
(写真:VOV) |
現地時間の17日、アメリカ・ニューヨークにある国連本部で、ベトナム外務省の作業部会がCLCS=国連の大陸棚限界委員会にベトナム東部海域、いわゆる南シナ海の中央海域で200海里を超える大陸棚の延長を申請する文書を提出したことを受けて、ベトナム外務省は声明を出しました。この声明は次のように確認しています。
ベトナムは、自国領海の幅を測定するための基線から200海里を超える大陸棚に対する権利を示すための法律的・科学的根拠を十分に持っています。
2009年に、ベトナムは、北方海域での大陸棚外側限界延長と中央海域での大陸棚外側限界延長に関する申請案、およびマレーシアと連携して、南方海域での大陸棚外側限界延長に関する共同申請案を立案しました。
2009年5月に、ベトナムは、北方海域での大陸棚外側限界延長に関する単独申請、およびマレーシアとともに、南方海域での大陸棚外側限界延長に関する共同申請を大陸棚限界委員会に提出していました。
当該沿岸国が、2019年以来、単独申請を提出してから、ベトナムが中央海域での大陸棚外側限界延長の申請書を提出することは、1982年の国連海洋条約に沿った中央海域における延長大陸棚に対するベトナムの合法的な権利を確保することが狙いです。
ベトナムが中央海域での大陸棚外側限界延長に関する申請を提出することはベトナムと当該沿岸国による海洋境界画定作業を左右しないことを再確認するとのことです。
さらに、外務省の声明は、「ベトナムは、ホアンサとチュオンサの両群島に対する主権が、国際法と1982年の国連海洋条約に合致していることを再確認する。同時に、ベトナムは、この両群島を巡る対立や、紛争、領土主権、およびベトナムと当該沿岸国による海洋境界画定に関する対立を平和措置で解決する用意があるとともに、国際法、とりわけ1982年の国連海洋条約を基礎に、地域諸国と国際共同体とともに、ベトナム東部海域における平和・安定・安全保障・航行の自由を維持し、持続可能に開発することを確約する」と強調しています。