(VOVWORLD) - 13日午後、ハノイで開催されていたWEF-ASEAN2018=世界経済フォーラムASEAN会議2018の枠内で、VBS=ベトナムビジネスサミットが開催され、グエン・スアン・フック首相や、WEFのボルゲ・ブレンデ会長らが参加しました。
席上、発言にたったフック首相は、ベトナムが外国人投資家と共に歩んでいくことに関する複数のメッセージを出しました。フック首相は、「WEF-ASEAN2018の成功は世界各国とベトナムとの経済協力の効果を示すものである」と強調しました。
フック首相によりますと、世界の貿易活動は多大な試練に直面しており、中でも保護主義の台頭や、紛争などがあります。しかし、平和・協力・グローバル化が全世界の傾向であることを認識しているベトナムは自由貿易の利益を重視しています。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム政府は建設的な役割を果たし、外国企業と共に歩んでいきます。一方、外国人投資家がよりオープンな政策をとり、ベトナム企業のグローバルバリューチェーンへの参入に条件を作り出し、ベトナムの人材育成事業を支援していくことを提案します。ベトナムは、グローバルバリューチェーンの最も優れたメンバーになるという野望はなく、最も優れたメンバーの友人になりたいのです。」
フック首相は、2017年の経済成長率が6・81%に達したことや、WEFのランキングの55位にランクアップしていること、世界の大手企業を含め2万6000社の外資系企業がベトナムにおよそ3310億ドルを投資していることなどを取り上げ、「これは、ベトナムが収めてきた成果でありながら、外国人投資家の信頼を示すものでもある」と強調しました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムはWTO=世界貿易機関に加盟し、ASEAN諸国や、日本、韓国、中国などと共に12件のFTA=自由貿易協定を締結してきました。また、EUとRCEPとのFTAも締結します。これらのFTAは50カ国との関係の強化に貢献します。特に、ASEAN市場にとって、ベトナムは入口としての役割を果たしています。」
フック首相は、「ベトナムは外国人投資家の成功を自国の成功とみなしている」と再確認した上で、外国人投資家に対し、今後も、ベトナムの発展事業にさらに貢献していくよう訴えました。