ベトナム人の祖先とされたラックロンクアンとアウコーの命日
線香を手向ける儀式
2日、ベトナム北部フート省で、ベトナム人の祖先とされたラックロンクアンとアウコーの命日を記念する儀式が行われました。儀式では、神聖な雰囲気の中で、祖先を偲ぶ式が行われたほか、民謡喉自慢大会、レスリング大会、将棋大会、写真展など様々な活動が行われています。
線香を手向ける儀式
ベトナムの伝説によりますと、水の神、竜王の娘を母に持つヒーロー、ラックロンクアン(貉竜君)は、山を支配する仙人の王の娘、アウコー(嫗姫)と結婚して100人の男の子を生まれました。息子たちのうち50人は仙人の一族であるアウコーとともに山に残りここを治め、残りの50人は竜の一族であるラックロンクアンとともに海へ降りてそこを治めることになったという伝説です。こうした伝説が伝えられていたことから、ベトナムの人びとは、「自分たちは竜と仙人の子孫である」と信じています。