貨物船「ロイヤル16号」
11日、ベトナム外務省のレ・ハイ・ビン報道官は、貨物船「ロイヤル16号」に乗っていたベトナム人船員6人が、フィリピン沖合いで、船に乗っ取られ、人質に取られ、その中の一人が負傷したとの情報について、次のように明らかにしました。
「その情報を受けた直後、外務省は在フィリピンベトナム大使館に対し、情報の確認と事件の早期解決を目指す為に関連各機関と緊急連絡するよう要請しました。11日午後、在フィリピンベトナム大使館は、情報を入手した後、船員6人の解放措置を探る為、フィリピンの外務省や関連各機関と連絡しました。ベトナム大使館によりますと、負傷した船員はフィリピンのブレント病院で治療中ということです。ベトナム外務省・領事局は国内の関連各機関にこの事件を通知し、フィリピンの関連各機関と緊急に連携をとるよう求めました。」
ビン報道官はこのように語りました。
これに先立ち、外国の通信社は「フィリピン南部のバシラン州の沖合で、少なくとも武装した10人のがベトナム国籍貨物船「ロイヤル16号」に乗っている何人かの船員を人質に取った」との情報を伝えていました。貨物船には19人がいたということです。当初の情報を確認したところによりますと、貨物船は海賊に乗っ取られ、6人の船員が人質に取られました。残りの13人が引き続き貨物船を操縦し、フィリピンの最も近いサンボアンガ港に移動しました。現在、この貨物船は安全な場所に泊まっています。フィリピンの海洋警察は、事件を調べているとしています。