ベトナム各省、違法漁業対策を強化

(VOVWORLD) - ベトナムで、違法な漁業の取り締まりを強化する動きが広がっています。
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ベトナム政府は現在、違法・無報告・無規制のいわゆる「IUU漁業」の対策強化月間を実施しており、各地の行政府が取り組みを加速させています。

南部のメコンデルタ地域にあるヴィンロン省では、4,600隻を超える漁船を管理しています。このうち、全長15メートル以上の漁船の99%に船舶監視装置が設置され、水産物がどこで獲れたものかを追跡できる仕組みも整えられています。

同省では、漁業からの転職支援や、操業をやめる船主への支援策を打ち出しているほか、担当職員が漁船ごとに個別に監視する体制を構築しました。こうした取り組みの結果、去年以降、外国の海域での違反は一件も起きていないということです。

同省で最も多くの漁船を抱えるタンスイ村の幹部、ダン・ホアン・タン氏は次のように話しています。

(テープ)

「違反のリスクが高かった船主たちに、丁寧に説明を続けてきました。その結果、規則を守ってもらえるようになり、違反はなくなりました。最初は理解が得られなかった漁業者にも粘り強く働きかけを続け、今ではほぼ全員が方針に従ってくれています」

北部のクアンニン省では、漁船の登録状況を全面的に見直し、データベースの更新を進めています。また、違反のおそれがある漁船のリストを毎週、国境警備隊に送り、迅速に対応できる体制を整えています。

中部のタインホア省では、山岳地帯から沿岸部に人員を配置し直し、検査体制を強化する一方で、漁業者が操業しやすいよう配慮しているということです。また、違法漁業に関する法律について、船主や船長、漁業者一人ひとりに直接説明して回り、理解を広げる活動を進めています。

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