ベトナムのフン・クアン・タイン国防相は31日、アジア安全保障会議の全体会議で演説を行い、「各国は平和、安定、発展を維持する責任があると同時に国際法、国連憲章、他国の領土保全、主権を尊重し、武力行使あるいは武力行使の脅迫をしてはいけない」と強調しています。
また、タイン国防相はベトナム東部海域いわゆる南シナ海をめぐり中国との緊張が高まっていることについて「平和的対話の余地がまだ残っている」と述べ、両国の首脳レベルによる緊張緩和に期待を示しました。シンガポールで開催中のアジア安全保障会議での質疑で語りました。会議は2日目に入り、討論が本格化しています。
それに先立つセッションに参加したタイン氏は、ベトナムのチュオンサ諸島付近で中国が始めた石油掘削作業を「一方的な措置でベトナムや国際社会の怒りを買っている」と非難しましたが、ベトナムは国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約、DOC=海上行動宣言に従って、平和的措置で、紛争を解決する主張を堅持するとともに両国国民の友好関係を維持すると強調しました。また、タイン国防相は中国に対し、ベトナムの排他的経済水域と大陸棚からリグを撤去し、両国の友好関係と平和、安定の維持に向け、ベトナムとの交渉に臨むよう要請しました。