マレーシアの専門家、中国を強く非難

(VOVWORLD) -先ごろ、行われたベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)問題に関するオンラインセミナーで、マレーシアのマラッカ海峡航海研究所のスマシ・ペルマル所長は、「中国は新型コロナウイルス問題を利用して、ベトナム東部海域でかつてないほど深刻な行為を行っている」と指摘しました。
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「領海紛争のある海域を通る」をテーマにしたこのセミナーで、ペルマル女史は、「2020年初頭から、中国の挑発的行動で、この海域情勢の緊張がエスカレートしている」と強調しました。

ペルマル所長によりますと、中国は複数の国のEEZ=排他的経済水域に多数の船舶を搬入し、危険な挑発行為を行っています。 特に、中国は新型コロナウイルス感染症の複雑な状況を利用し、危険な行動を繰り返しています。

4月2日、ベトナムのホアンサ諸島に属するフーラム島の海域で、8人の漁民を乗せたベトナムの漁船QNg 90617 TS号が中国の巡視船から体当たりを受け沈没した事件はその証です。同時に、中国は、この海域で、岩礁埋め立てや、人工島づくり、軍事拠点化、いわゆる「西沙」と「南沙」行政区の設置を進めるなどして、この海域を独占しようとする野望を実現させているとしています。

スマシ・ペルマル所長は、「COC=海上行動規範の早期作成は重要な解決策である」と訴えましたが、中国の現場での行動を踏まえ、その交渉プロセスに悲観的見方を示しています。

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