ロシア ウクライナ 兵士の遺体を返還 直接協議の合意に基づき

(VOVWORLD) -ロシアとウクライナは、今月2日に行われた直接協議での合意に基づき、捕虜の交換に続いて、それぞれ兵士の遺体を返還しました。
ロシアとウクライナは、今月2日にトルコのイスタンブールで高官級の直接協議を行い、捕虜の交換のほか、6000人ずつの遺体を返還することで合意していました。

このうち遺体の返還については、その後、互いに相手の対応を非難する事態となり、実施が遅れていましたが、11日になってウクライナの当局は、ロシア側から1212人の遺体が返還されたと発表しました。

返還された遺体は、ウクライナ軍が越境攻撃を行ったロシア西部のクルスク州のほか、ロシアが一方的に併合を宣言した東部と南部の4つの州などで死亡した兵士だということで、ウクライナ当局は返還された遺体の身元の特定を急いでいます。

一方、ロシアのメジンスキー大統領補佐官も11日、ウクライナ側からロシア兵27人の遺体が返還されたと発表しました。

両国は、このほか直接協議での合意に基づいて捕虜の交換も始めていて、9日と10日に25歳以下や重いけがを負った捕虜などが帰還しています。

しかし、ウクライナでは11日朝にかけても各地でロシア軍の無人機による攻撃があり、東部ハルキウで3人が死亡、60人以上がけがをするなど、連日激しい攻撃が続いており、停戦への道筋は見えていません。(NHK)

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