ロシア北西部で「国際北極フォーラム」、中国が存在感高める
(news.tbs.co.jp)ロシアが主導する北極圏の開発を話し合う「国際北極フォーラム」が、ロシア北西部の都市で始まりました。日本も招待されたこの会議で、存在感を高めていたのは中国でした。
新たな海の輸送ルートとして期待のかかる「北極海航路」や氷の下に眠る資源など、北極圏の開発について話し合う国際会議が、ロシアのアルハンゲリスク市で開かれました。参加したのは、ロシアが招待した20を超える国の代表です。各国から外務大臣や大使らが参加する中、中国は副首相が参加し、開会式でスピーチを行う機会が与えられました。さらに、会議の合間には、ロシアのロゴジン副首相と共に展示品の案内をされるといった待遇です。
ロシア安全保障会議 ミハイル・グリゴレフ委員は「中国では、“政治がサポートするビジネス”を進めるという目標がでてきているのです」と語りました。
日本からは北極担当大使が参加し、日本も積極的に北極圏開発に関わっていくことをアピールしています。
外務省 白石和子 北極担当大使は「世界規模の問題に、世界全体で解決していかなければならない。それに日本は責任ある国際的なプレーヤーとして、貢献していきたいということを前面に押し出したものです」協調しました。
世界全体で取り組む課題だと大きな目標が掲げられる一方で、中国はロシアとの関係を深めながら、北極圏でのビジネス展開を着々と進めています。