世界の貿易額 中国が2位に転落 米が4年ぶり首位に
(NHK)WTO=世界貿易機関は、去年1年間の世界各国のモノの貿易総額を発表し、中国が国内外の景気減速の影響で輸出・輸入ともに減少した結果、4年ぶりにアメリカに首位を明け渡しました。WTOは12日、去年1年間の世界各国のモノの貿易総額を発表しました。
(写真:
Rimi Trading)
それによりますと、中国のモノの輸出は、貿易相手の新興国の景気減速などで、前の年から8%減って2兆980億ドルとなり、輸入も中国国内の景気減速の影響で5%減少し、1兆5870億ドルとなりました。この結果、中国のモノの貿易総額は、3兆6850億ドル、日本円でおよそ404兆円となり、貿易総額が3兆7060億ドルだったアメリカに4年ぶりに首位を明け渡し、2位となりました。
一方、日本は、輸出が3%増えたものの、輸入が6%減少し、ドイツに次いで4位でした。
WTOはあわせて、ことしの世界の貿易が2.4%増加するという見通しを示しましたが、アメリカのトランプ政権の保護主義的な政策や、イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱など、政治的な要因が貿易を抑制するおそれがあると指摘しています。