
プレアビヒア寺院遺跡
タイとカンボジアが軍事衝突を繰り返してきた国境地帯にある世界遺産の遺跡周辺の帰属を巡る裁判で、在オランダの国際司法裁判所は11日、判決を言い渡し、遺跡がある高台の一帯はカンボジアに帰属するという判断を示す一方で、その周辺の地域については判断を示しませんでした。
この裁判は、タイとカンボジアが領有権を争っているプレアビヒア寺院遺跡の周辺地域の帰属の確認を求めてカンボジアがオランダのハーグにある国際司法裁判所に訴えていたものです。
国際司法裁判所は11日、判決を言い渡し、帰属が確定していない遺跡の周辺およそ5平方キロメートルの地域のうち、遺跡がある高台をなす一帯についてカンボジアに帰属するという判断を示しました。
プレアビヒア遺跡そのものの帰属については、国際司法裁判所が1962年にカンボジアに帰属するという判断を示していますが、遺跡が5年前に世界遺産に登録されたことをきっかけに周辺地域の帰属を巡る紛争が再燃し、カンボジアとタイの間で軍事衝突が繰り返されてきました。
今回の判決では、争われていた地域すべての帰属についての判断は示されなかったことから、両国の紛争の火種は残ることになります。