中国には、ホアンサとチュオンサ両群島に対する主権がない
(VOVWORLD) - 先頃、中国がベトナムのホアンサとチュオンサ両群島に海南省の「三沙市」傘下の行政区としていわゆる「西沙区」と「南沙区」を新たに設けると発表したことはベトナム国内外の専門家、学者、法律家などの強い反発を受けています。
ベトナム外交学院元院長のブ・ズオン・フアン教授は「中国は歴史的にホアンサとチュオンサ両群島に対する主権を持っていない。中国は国際法の領土権原取得に関する原則に深刻に違反したと強調しました。フアン教授は次のように語りました。
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「中国は法的証拠がありません。チュオンサとホアンサ両群島は17世紀からベトナムの領土に属し、それ以来、ベトナムはこの両群島に対する主権を行使しています。この両群島は遺棄された土地ではありません。また、中国は歴史的にこの両群島に対する主権を持っていません。中国は2つの群島に対し、真に、連続的に、平和的に自国の主権を行使しませんでした。つまり、中国は国際法の領土権原取得に関する原則に違反したということです。」
フアン教授によりますと、中国はこれまで、いわゆる「西沙区」と「南沙区」の主権主張に関し、世論をそらしましたが、中国の発表は法的、歴史的証拠がありません。これはベトナム東部海域の全部を占拠しようとする中国の企てを示すとしています。