中東情勢 アメリカ、海上のイラン産原油に対する制裁を一時的に緩和
(VOVWORLD) - イランのアッバス・アラグチ外相は、ホルムズ海峡を通過する日本の船舶に対しては通行を認める用意があると述べました。また、「停戦ではなく、完全かつ包括的で長期的な戦争の終結」を目指していると強調しました。
2026年3月10日、アメリカ・イスラエルとイランの衝突によりホルムズ海峡の航行が制限される中、オマーン・マスカット沖で停泊するタンカー「カリスト」(写真:REUTERS/Benoit Tessier) |
3月20日、アメリカは中東での戦闘による供給不安に対応するため、船に積み込まれたイラン産原油に対する制裁を一時的に緩和しました。この措置により、3月20日以前に積み込まれた原油や石油製品あわせて1億4,000万バレルの販売が認められ、4月19日まで有効とされています。ただし、キューバや朝鮮民主主義人民共和国、またロシアが支配するウクライナの地域に向かう輸送には適用されません。
アメリカのスコット・ベッセント財務長官は声明で、この措置は範囲を限定した一時的なものであり、「世界のエネルギー供給を最大化する」というアメリカのドナルド・トランプ大統領の方針に沿ったもので、市場の安定を確保することが目的だと説明しました。一方、イラン側は、この発表のあと、国際市場に供給できる余剰の原油はないとしています。
同日、CNNはアメリカの情報当局や政府関係者の話として、アメリカがホルムズ海峡の長期的な閉鎖を防ぐための対応を急いでいると伝えました。関係者は、この重要な海上ルートを再び開くことは容易ではなく、トランプ大統領がイラン政府にどこまで圧力をかけるかにも左右されるとの見方を示しています。
こうした中、イランのアッバス・アラグチ外相は、ホルムズ海峡を通過する日本の船舶に対しては通行を認める用意があると述べました。また、「停戦ではなく、完全かつ包括的で長期的な戦争の終結」を目指していると強調しました。