停戦合意発効、レバノン南部への避難者帰還開始 イランが歓迎表明
(VOVWORLD) - イスラエルとイランが支援するレバノンの武装組織ヒズボラとの戦闘をめぐり、イスラエルとレバノンの間で結ばれた停戦合意が、現地時間27日午前4時(日本時間同11時)に発効しました。
停戦発効後、レバノンの首都ベイルート全域で銃声が響いたとされており、祝砲である可能性が指摘されています。ロイター通信の記者は、ここ数カ月にわたりイスラエルの攻撃を避けるために避難していた人々を乗せた車両が、レバノン南部へ戻り始めた様子を確認しました。
ヒズボラは停戦について公式な声明を出していませんが、同組織の幹部でありレバノン議会議員のハッサン・ファドララ氏は、レバノンのアルジャディードテレビのインタビューで、「レバノン国家の権限拡張を支持する一方で、ヒズボラはこの戦争を経てさらに強化されるだろう」と述べました。
一方、イラン外務省は今回の停戦合意を歓迎する姿勢を表明しました。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はこれに先立つテレビ演説で、停戦合意の履行に向けた準備が整っていると強調。さらに「アメリカとの全面的な連携」を掲げ、「我々は完全な軍事行動の自由を保持している。ヒズボラが合意に違反したり、再武装を試みる場合には断固たる攻撃を行う」と警告しました。(ロイター)