70年前の1946年12月19日、フランス植民地主義者の再侵略を前に、ホーチミン主席は全国民にフランス軍に抵抗する全国抗戦を呼びかけました。12月19日の全国抗戦の日70周年に当たり、19日、ベトナムの新聞各紙はこぞってこの歴史的出来事の意義を取り上げました。
(写真:hanoimoi.com)
ベトナム共産党の機関紙「ニャンザン」は、「輝かしい歴史を続ける」と題する社説の中で、全国抗戦から引き出された教訓を活かして、国の国防力と経済力を絶え間なく高める必要があると明らかにしました。
一方、ベトナム人民軍の機関紙「クアンドイニャンザン」は、「全国抗戦の日の精神を祖国の建設と防衛事業に活用」と題する社説の中で、独立と自由を断固として守るというベトナム民族の意思は、大国と肩を並べられるという夢を実現させるであろうとしています。
この数日、ハノイ市チュオンミー県フンチャウ村の人たちは、70年前の雰囲気の中で過ごしているようです。70年前の1946年12月20日、ハノイから疎開したVOVベトナムの声放送局は、この村のチャム洞窟で、臨時政府のホーチミン主席の全面抗戦宣言を放送し、全国民抗戦を呼びかけました。この数日、フンチャウ村では、この歴史的な出来事を記念する様々な活動が行われています。当時の出来事を目撃したフンチャウ村の一人グエン・ヴァン・クンさんは次のように話しています。
(テープ)
「ホーチミン主席のおかげで食料も服も十分になりました。革命が起きてからは私たちの生活はすっかりと変わりました。かつては、ご飯も服もなかったし、とても貧しかったですが、今はかなり豊かな生活を送れるようになっています。」
一方、ハノイ市ハドン区ヴァンフック村にあるホーチミン主席記念館は、ホーチミン主席が全面抗戦宣言を記したところとしてよく知られています。この数日、この記念館を訪れる人が急増しています。報道宣伝学院の学生ゴー・ハイ・リンさんは次のように話しています。
(テープ)
「ホーチミン主席が全面抗戦宣言を書いたところとしてよく知られているこの記念館を訪れることができてうれしく思っています。その宣言は、当時の若者にとってだけでなく、今日の若者にとっても国を守る意識を芽生えさせる大きな意義を持っていると思います。私自身も国への責任をさらに感じることができました。」