化学兵器の国連調査団が出国へ、軍事介入必至のシリア情勢

アメリカ軍などによる武力行使の時期が新たな焦点となってきたシリア情勢で、国連報道官は8月30日、シリアで化学兵器使用の有無などを調べていた国連調査団が31日に出国すると発表しました。
サンプル収集などの作業は既に終了しました。首都ダマスカスにある軍病院を訪れた後、出国する予定です。調査団がシリアで収集した試料などの分析を踏まえ、化学兵器使用の有無に関する結論が出ますが、その時期は不明です。
武力行使の時期については、国連調査団がシリアに滞在している間はないとの見方が強いでした。
アメリカのオバマ大統領は8月30日、シリアのアサド政権が化学兵器を使い、多数の自国民を殺害したと結論付ける報告書を公表しました。化学兵器の再度使用を阻止するため短期かつ限定的な軍事行動に踏み切る考えを示唆しました。
一方、国営シリア・アラブ通信(SANA)は30日、同国のフレイジ国防相がイランのデフガン国防相と電話会談し、シリア軍と国民は大国によるいかなる軍事侵略にも立ち向かう準備が出来ていると述べたと伝えました。
プーチン大統領は、シリア軍が反体制派との戦いで優勢であるときに、化学兵器を使用したと断定し、シリア政府を非難する人の主張は馬鹿げていると語りました。31日、大統領は記者団に対し声明を表し、シリア政府は化学兵器を使用しておらず、これは扇動であり、使用の事実を裏付ける証拠は極秘であるという言及は批判に耐えうるものではないとしました。