北海道 震度4相次ぐ 日頃から備え進めるよう呼びかけ 日本気象庁
(VOVWORLD) - 気象庁は、これらの地震は他の地震を誘発するほどの規模ではなく、震源の距離もそれぞれ離れていることから、一連の地震に関連性はないとみられるとしています。
2024年1月1日、能登半島地震で倒壊した7階建てのビル(写真:時事通信) |
2日朝早くに発生した北海道・十勝沖を震源とする地震などにより、北海道では5月から震度4の揺れを観測する地震が相次いでいます。日本気象庁は、これらの地震は他の地震を誘発する規模ではないとする一方で、千島海溝沿いでは過去にも巨大地震が発生しているとして、日頃からの備えを進めるよう呼びかけています。
気象庁によりますと、2日午前4時前に十勝沖を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生し、北海道で震度4の揺れが観測されました。この地震は、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生したとみられています。
また、5月31日には北東におよそ100キロ離れた釧路沖でマグニチュード6.0の地震が発生し、同様に北海道で震度4の揺れが観測されました。
このほか、北海道の太平洋側では、5月23日の浦河沖や5月26日の十勝地方南部を震源とする地震でも震度4の揺れが観測されています。
気象庁は、これらの地震は他の地震を誘発するほどの規模ではなく、震源の距離もそれぞれ離れていることから、一連の地震に関連性はないとみられるとしています。
一方で、千島海溝沿いでは、いつ大きな地震が発生してもおかしくない状況だとしています。2003年には、北海道で震度6弱の揺れを観測したマグニチュード8.0の十勝沖地震が発生しました。
また、千島海溝や日本海溝、その周辺でマグニチュード7.0以上の地震が発生した場合、続けて巨大地震が起きる可能性が高まるとして、気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表することにしています。
気象庁は、こうした地震に備え、日頃からの準備を進めるよう呼びかけています。(NHK)