(写真:EPA)
(NHK)ポルトガル出身で前の国連難民高等弁務官だったアントニオ・グテーレス氏は、去年10月、国連加盟国の圧倒的な支持を受けて新しい事務総長に選出され、今月1日から5年間の任期を務めます。
グテーレス新事務総長は「国連は最も弱い人々の味方になる」を合言葉に、世界の貧困の撲滅や女性の権利の向上、それに難民の保護などに取り組む姿勢を表明しています。
しかし、国連の安全保障理事会の常任理事国で国連予算の20%以上を負担するアメリカでは、今月20日にトランプ新政権が発足し、オバマ政権とは一転して国連に厳しい姿勢で臨むことも予想されています。
このうち国連が積極的に取り組んできた地球温暖化対策などをめぐって、トランプ氏は否定的な立場をとる人物を閣僚に起用したほか、中東和平についても、オバマ政権がイスラエルによる占領地への入植活動を批判したのに対し、トランプ氏はイスラエルを擁護する姿勢を見せています。