先ごろ、アメリカ駐在ベトナム大使館のファム・クアン・ビン大使は、VOVベトナムの声放送局のワシントン特派員のインタビューに答え、両国関係は多くの試練に直面する反面、大きなチャンスを迎えるであろうとの考えを示しました。ビン大使は次のように語りました。
(テープ)
「両国の全面的パートナーシップは両国に利益を与えるもので、私は、今後も発展すると確信しています。両国の経済関係、特に貿易関係はますます発展しており、両国関係の重要な柱となっています。ちなみに、両国の貿易総額は5億ドルから500億ドルにあがっています。そして、両国関係は全ての分野において拡大しており、全面的パートナシップへと発展しています。また、クリント氏、ブッシュ氏、オバマ氏、アメリカの最近の3代の大統領はいずれも、ベトナムを訪問しました。さらに、二国間協力のほか、多国間協力の枠内で連携することもたくさんあり、両国及び地域の利益に貢献できると思います。」
ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、ビン大使は、「アメリカはこの海域における利益が大きい」と述べ、この地域を離れることはできないと強調しました。
そして、トランプ新大統領がTPP環太平洋経済連携協定離脱を表明していることについて、ビン大使は、TPPに加盟し、または、離脱するのはその国の権限であると述べ、「アメリカはTPPを離脱するにもかかわらず、自国の国益のために地域との経済連携を強化するしかない」との考えを示しました。TPPの交渉・締結のためにいろいろと努力したベトナムは、TPPがない場合でも、アメリカとの経済・貿易関係を拡大できるようにしてゆくと明らかにしました。