(VOVWORLD) - 7日午前、中国・雲南省昆明市で、「革新的な発展を通じてより良い共同体の構築」をテーマにしたGMS=第メコン圏の第8回サミットが開幕しました。
サミットで発言に立ったファム・ミン・チン首相(写真:VGP/Nhật Bắc) |
会議には、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、中国、ベトナムの首脳らと、ADB=アジア開発銀行の総裁、および国際組織の代表者が出席しました。
会議で、各国の指導者は、デジタル化、グリーン転換、および相互接続という3本柱によるGMSイノベーションシステムを構築することや、GMSと地域協力メカニズム、および他の流域圏との連携を奨励するで一致しました。席上、発言に立ったベトナムのファム・ミン・チン首相は、メコン川流域圏の国際統合と発展プロセスにおけるGMSの戦略的役割を確認するとともに、GMSが革新、イノベーションを連続的に行いながら、世界の動向を把握した上で、メコン川流域圏の発展ニーズに対応する必要があると提案しました。さらに、チン首相は、新世代の経済回廊構想としてテクノロジー・イノベーション回廊、経済成長回廊、グリーンで持続可能な包括的発展回廊といった3つの柱を提案しました。
チン首相は次のように語っています。
(テープ)
「世界情勢が複雑に推移している現在、我々はさらに団結し、緊密に協力して、包括的な地球規模の試練に対応しなければなりません。『時間、知恵、団結と協力を大切にする』という見解を掲げた上で、突破口を開くために革新し、遠くまで進むために創意工夫を凝らし、前進するために国際に統合しなければなりません。今回の会議の結果がGMSの目標、プログラム、およびビジョンの現実化に貢献することを期待しております。また、『2030年までのGMSイノベーション戦略』を採択することで一致します。ベトナムは引き続きGMS加盟諸国と緊密に連携し、ダイナミックで持続可能な開発と繁栄のメコン川流域圏を構築していくと確約します」
なお、チン首相と参加者らは、GMS共同宣言、および2030年までのGMS発展のためのイノベーション戦略を採択することで合意しました。会議では、気候、環境、デジタル化、投資、ジェンダー平等、医療などに関する6件の文書が採択されました。