平和的な解決求める意見相次ぐ

平和的な解決求める意見相次ぐ - ảnh 1
ヘーゲル米国防長官とタン国防相(写真:ロイター)

6月1日、シンガポールで開催されているアジア安全保障会議は最終日に入りました。2日目の5月31日、会議でベトナムの東部海域いわゆる南シナ海の緊張情勢は主要議題として取り上げられました。南シナ海での中国の行動に懸念が示されるとともに、対話を通じた平和的な問題の解決を求める意見が相次ぎました。

この中で、中国との対立が深まっているベトナムのタイン国防相は、領有権を争う南シナ海の海域に中国が設置した石油の掘削機の撤去を求めるとともに、この問題でベトナム側は抑制的に対応していると強調しました。

そのうえでベトナムとしてはあくまで対話による平和的な問題の解決を目指すとして、国際的な司法機関への申し立ては最後の手段になるとの見解を示しました。

アメリカのヘーゲル国防長官は南シナ海での領有権をめぐり周辺国と対立を深めている中国について「一方的な行動だ」などと非難し、「中国は、南シナ海を『平和・友好・協力の海』と呼ぶが、最近の中国は、一方的な行動で不安定な状況を引き起こしている。」と述べました。また、アジア太平洋地域に軸足(じくあし)を移す「リバランス(再均衡)」政策の重視をあらためて強調しました。

5月31日の会議に際し、ベトナムのフン・クアン・タイン国防相はアメリカ国防長官とフランス、イギリス国防相と個別会合を行いました。アメリカ国防長官との会合で双方はベトナム戦争中、行方不明となった米兵の捜索や地雷・不発弾の除去、枯葉剤による被害の克服で協力を強化することに合意しました。また、双方はベトナム東部海域いわゆる南シナ海の情勢に関し、国際法の尊重や同海域の平和、安定、安全保障、航行の安全の維持の重要性を訴えました。一方、フランスとイギリス国防相はいずれも中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚にリグを違法に設置したことをきっかけにしたベトナムの東部海域の緊張情勢に関心を示しました。イギリスのハモンド国防相はEUの声明を支持し、ベトナムと中国との対立に懸念を示すとともに、関係各側に対し、緊張緩和を目指す措置を実施し、地域の平和と安定を脅かす行動を起こさないよう呼びかけると強調しました。他方、フランスのドリアン国防相は平和的措置で紛争を解決することを支持すると表明しました。

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