(VOVWORLD) -アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で、12月2日、教皇フランシスコのメッセージがバチカンの国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿によって読み上げられました。
メッセージの中で、教皇は、すでに重い負債にあえぐ多くの国々の発展にペナルティーを科すべきでなく、むしろ、他の多くの国にエコロジカルな負債を持つ少数の国々の責任と影響に目を向け、その環境にかかる負債に応じて、貧しい国々の財政上の負債を免除する適切な方法を見出すべきと、提案しています。
これほどにも多極化かつ複雑化しつつある世界には、効果的な協力のための異なる枠組みが必要という教皇は、この地球温暖化が、多国間主義の冷却と、国際社会への高まる不信感、国家間の一つの家族としての認識の喪失のうちに進行していることを憂慮しています。
被造物への配慮は、同様に平和に対する配慮でもあると、教皇はこの二つの急務の課題の関連性を指摘しました。
なお、教皇は同会議への参加を予定していましたが、健康上の理由で出席することができなかったということです。