(VOVWORLD) - 日本とインドの外務・防衛の閣僚協議が開かれ、中国が海洋進出を強めるインド太平洋地域の安定に向けて安全保障分野での協力を進めるための共同宣言を見直すことで合意しました。
インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外務大臣(写真:TTXVN) |
日本とインドの外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2プラス2」は、日本時間の20日夜、ニューデリーで開かれ、日本側からは上川外務大臣と木原防衛大臣がインド側からはジャイシャンカル外相とシン国防相がそれぞれ出席しました。
閣僚協議では、海上自衛隊の護衛艦に搭載している最新型のレーダーの装備移転に向けた協議や、自衛隊とインド軍の共同訓練を進めていくことを確認しました。
また、宇宙やサイバーの分野での協力を深化させることや、日本とインドにアメリカとオーストラリアを加えた4か国の枠組み「クアッド」で連携を進めていくことでも一致しました。
そして、海洋進出の動きを強める中国を念頭に、いかなる一方的な現状変更の試みも行われるべきではないとしてインド太平洋地域の安定に向けて、両国が2008年に署名した安全保障分野での協力を進めるための共同宣言を見直すことで合意しました。
このあと行われた共同記者発表で上川大臣は「国際安全保障環境は厳しさを増している。新たな解決策をともに創っていくパートナーとして、地域の平和と安定に向けて連携していく強い決意を改めて共有した」と述べました。
また、木原大臣は「最新型のレーダーの移転をきっかけに、防衛装備や技術協力を深化させていくことで一致し、同志国との連携を強化していく重要性を強調できた」と述べました。(NHK)