2013年7月に再開した中東和平交渉を進めるため仲介役を務めるアメリカのケリー国務長官は、2日、イスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と会談しました。
会談前の記者会見で、ケリー長官は「指導者が厳しい決断を迫られるときがまもなく来る」と述べ、双方の首脳が和平実現のために譲歩する必要性を強調しました。
ケリー長官は、難航する和平交渉の事態打開のため、ひとまずは双方の対立点を残しながらも最終合意の方向性だけを決める「枠組み合意」の実現に向けて働きかけを強めています。
このため、今回の訪問では「枠組み合意」に向けて、イスラエルとパレスチナの国境線をどこに引くのかや、聖地エルサレムを誰がどのように管理するのかなど、主要な議題を巡って両者の隔たりを埋めようとするものとみられています。
ケリー長官は、このあと数日間現地に滞在してパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長とも会談する予定で、今回の訪問が10度目となり、異例の頻度で行われるアメリカの外交努力が実を結ぶかが注目されています。