席上、習近平総書記・国家主席は、トー・ラム党書記長・国家主席による初の中国国賓訪問が、両国関係に対する両国の党、国家の重視と最優先を示しており、重要な意義を持つと確認するとともに、双方が二国間関係を新たな段階に押し上げる時が来たと提案しました。また、習近平総書記・国家主席は、ベトナム共産党の指導下での社会主義建設を支持すると明らかにしました。

一方、トー・ラム党書記長・国家主席は、ベトナムが常に、中国との善隣友好、包括的な戦略的協力パートナーシップ、そして「ベトナム・中国未来共有コミュニティ」の構築を最優先事項として位置づけていると確認しました。また、中国の高級指導者らが、両国の伝統的友好関係を基礎に、ベトナムとの関係を長期的かつ安定的に発展させていくよう希望しました。

会談で、両首脳は、あらゆる分野における信頼の向上、友好の強化、実質的な協力関係の推進、海上での平和･安定の維持に向けた主要な方向性を討議しました。政治的信頼の向上、両国の高級指導者間の交流維持について合意したほか、実質的な協力を強化・活用する重要性を強調しました。これに基づき、双方は、安全保障、国防、経済、貿易投資分野での協力関係、鉄道･道路インフラの連携、サプライチェーン協力などを強化することで合意しました。

ベトナムと中国が2025年に外交関係樹立75周年を記念します。これについて、両氏は、2025年を「ベトナムと中国の人文交流の年」と定めることにしました。

海上問題について、双方は、真実で率直に討議し、ハイレベルでの共通認識の実現と対立の解決に向けて取り組むことで一致しました。トー・ラム党書記長・国家主席は、正当な利益を互いに尊重し、国連憲章、国際法、とりわけ1982年の国連海洋条約に則って、あらゆる対立を平和措置で解決する必要があると求めました。

会談後、トー・ラム党書記長・国家主席と習近平総書記・国家主席は、両国の省庁･部局、地方の協力文書の調印式に立ち会いました。習近平総書記・国家主席主催のお茶会も開かれました。