文在寅前代表(64)と、安哲秀元共同代表(55)
(写真:Kyodo/TTXVN)
5月9日投票の韓国大統領選は17日、選挙運動が正式にスタートし、22日間にわたる選挙戦の火ぶたが切られました。選挙戦は、革新系の最大野党「共に民主党」の文在寅前代表(64)と、中道系野党「国民の党」の安哲秀元共同代表(55)による「2強対決」の構図です。保守系に有力候補が見当たらない中、保守層の動向が勝敗に影響を与えています。
文氏は17日午前、保守の地盤とされる南部・慶尚北道の大邱で第一声を上げました。大邱は朴槿恵前大統領(収賄容疑で逮捕)の出身地で、保守層が厚いとされており、保守票の取り込みが狙いとみられます。
文氏は雨が降る中、大邱で支持者らと握手を交わしました。遊説では安氏率いる国民の党を念頭に「国会議員が40人もいない急ごしらえの政党が、国政を導くことができるのか」と痛烈に批判しました。
一方、安氏は17日午前0時、仁川港の海上交通管制センターを訪問しました。3年前の4月16日は客船セウォル号の沈没事故が発生した日で、安氏は「国民の生命と安全を守る韓国を必ずつくる」と職員らを激励しました。
その後、午前8時にはソウル中心部の光化門広場を訪れ、「誰が未来をつくる指導者で、より良い政権交代か選択してほしい」と声を張り上げ、文氏を強くけん制しました。また、安氏はこの日、国会議員の辞職届を提出し、許可されました。