関係国が安全保障を協議=国連仲介のキプロス再統合交渉
(写真:AFP/TTXVN)
【エルサレム時事】40年以上分断が続く地中海のキプロス島の再統合交渉で、南部のキプロス共和国(ギリシャ系)と北部の北キプロス・トルコ共和国(トルコのみ承認)に加え、関係国3カ国が参加する多国間会合が12日、スイスのジュネーブで、国連の仲介の下、始まりました。
この会合では再統合に際しての安全保障問題について協議され、北側の後ろ盾となっているトルコが軍部隊の撤退をめぐり譲歩するかが焦点になる見込みです。
南側のアナスタシアディス大統領と北側のアクンジュ大統領は9日、首脳会談を再開しました。再統合後の連邦制下でそれぞれが管轄する領域の配分や、南から北へ帰還するギリシャ系住民の数などについて協議しました。11日には、それぞれが再統合後の境界線を描いた予想地図を交換しました。
仲介役のアイデ国連事務総長特別顧問は、11日の記者会見で、多国間会合について「今回のプロセスで初めて(の開催)であることから、どんな結果にしても歴史的だ」と指摘しました。会合は、国連のグテレス事務総長が主宰し、南北の後ろ盾となっているギリシャとトルコ、旧宗主国である英国の外相級が出席します。