(写真:Narada News )
(NHK)韓国の憲法裁判所は、10日、パク・クネ大統領とチェ・スンシル(崔順実)被告らをめぐる一連の事件や疑惑をめぐり、パク大統領の弾劾は妥当だとして罷免する決定を言い渡し、パク氏は直ちに失職しました。
この決定に保守派の人たちが激しく反発して警察の機動隊と衝突し、11日までに3人が死亡、およそ30人がけがをしました。
ソウル中心部では、11日も、パク氏の弾劾を求めてきた人たちと、弾劾に反対してきた保守派の人たちの双方が大規模な集会を開きました。
弾劾を求めてきた人たちの集会では、参加者が、「われわれの勝利だ」などと書かれたプラカードを掲げ、「パク・クネを逮捕しろ」と主張していました。
一方、弾劾に反対してきた人たちの集会では、参加者が韓国の国旗を手に、「弾劾は無効だ」などと叫んでいました。
11日も大統領府にとどまっていると見られるパク氏は、憲法裁判所の決定を受け入れるのかどうかなど反応を示していないこともあって、弾劾をめぐる国論の分裂は収まる兆しがなく、警察は、再び衝突が起きないよう警戒を強めています。