パク・クネ大統領(写真:thethaovanhoa.vn)
(NHK)韓国の検察は20日、パク・クネ(朴槿恵)大統領の長年の知人と、大統領の側近2人の合わせて3人を職権乱用などの罪で起訴するとともに、「パク大統領は、相当な部分で共謀関係にあったと判断した」と発表し、パク大統領に退陣を求める圧力が一段と高まるのは、避けられない情勢です。
韓国の検察は、20日午前11時から記者会見し、パク・クネ大統領の40年来の知人で女性実業家のチェ・スンシル(崔順実)容疑者と、大統領の側近だったアン・ジョンボム(安鍾範)前政策調整首席秘書官、それにチョン・ホソン前秘書官の合わせて3人を、職権乱用や公務上の秘密の漏えいなどの罪で起訴したことを明らかにするとともに、捜査の中間結果を説明しました。
この中で検察は、「パク大統領は、3人の起訴内容の相当な部分で共謀関係にあったと判断した」として、パク大統領が関与していたと発表しました。
韓国の大統領は、憲法の規定で、在任中に刑事訴追されることはありませんが、検察がパク大統領の関与を認めたのは、政治的に極めて大きな打撃で、退陣を求める圧力が一段と高まるのは避けられない情勢です。
一方、パク大統領側は、今週にも検察の事情聴取に応じる意向を示していて、20日の3人の起訴内容を踏まえて、大統領側が検察にどのような説明をするのかが、次の焦点になると見られます。