EU難民 続くトルコ頼み 独首相訪問、流入抑制継続が焦点

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ジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長
(写真提供:AFP)




(日経)ドイツのメルケル首相は2日、トルコの首都アンカラを訪れ同国のエルドアン大統領と会談しました。中東から欧州への難民流入抑制を巡る協力合意の継続確認が最大の焦点となっています。EU=欧州連合は3日、マルタで非公式首脳会議を開き難民問題を協議しました。強権統治を加速させるエルドアン政権への批判が高まる中での訪問は、EU域内の結束維持には難民流入の「防波堤」としてのトルコに頼らざるを得ない事情が背景にあります。

会談では難民問題のほかに、テロ対策やシリア和平、EUとトルコの関税同盟改定なども話し合われる見通です。

2015年に地中海を渡って欧州に流入した難民・移民100万人のうち8割強がトルコを経由しギリシャの離島に上陸しました。無秩序な流入による混乱は独など各国で排他的な極右政党の台頭を招きました。

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